パソコントラブル奮闘記!
■12月11日
事件は12月11日に起こった。
気分よく、お気に入りのカフェでネットをしていると、突然コン
ピュータが全く動かなくなってしまった。
コンピュータが動かなくなることは、たまにある話で、その場合
はいつもスイッチを入れなおすと、機嫌よく働いてくれる。
この時も、もう1度スイッチを入れなおしてみた。
すると、見慣れない画面が…
『○○が足りません。』
「お、おい、○○って何だよ!」
宿に戻って、故障時に使うCDを入れてみる。
通常は、その○○はCDに入っているからだ。
しかし、それを入れても、うまく治らない…
■12月12日
困った僕は、宿近くにあるPCショップに行って相談することに
する。
こちらに来た翌日、12月5日に宿近くのPCショップで、ネット
接続に必要な器具を購入した。その時、親切な店員さん、Rさんがいて、
丁寧に接客してくれた。このRさんはスリランカ人ということで、
旅行者がパソコントラブルに直面していることを、「それは大変だろ
う。」と言って親身になって、相談にのってくれた。
「Rさんなら、何とか力になってくれるかもしれない。」そう思って、
PCショップに急いだ。
お店でRさんに事情を説明すると、故障時に使うCDを自分の家から
持ってきてあげると言ってくれた。同時に、「同じ町にある他のショップ
に行けば、それが手に入るかもしれないよ」と教えてくれた。
早速、その教えてもらったお店に行く。
歩くこと、20分。
2軒目のお店に到着。
事情を説明して、パソコンを見てもらう。
自分の持ってきた、故障時用CDを入れると。
「ちょっと、待って。これ違うパソコン用のCDじゃないか。
これでは、治らないよ。」
と言われる。
よく見ると、自分のパソコン用のものとは違っていた。
この2軒目のお店で、「今の状況では、何が問題かわからないね。
ただ、話を聞く限りでは、パソコンの機械そのものの故障か、
パソコンを動かすためのソフトの問題だろう。」と言われる。
パソコンの機械そのものの故障なら、新しいものを調達する
しかない…
この2軒目のお店で、万が一に備えて、『中古のPCショップ
はないか?』と尋ねると。
歩いて、10分ほどのところにある、中古PCショップ店を教え
てもらう。
早速、中古PCショップに向かう。
日本人がしっかりしすぎているのか、オランダ人があいまいな
のか、それともたまたま個人的な特徴なのか、教えてもらった
場所には中古PCショップは見つけられなかった。
その付近で、さらに人に尋ねると、もっと先まで歩かなければ
ならないことがわかった。
外国で、全く見知らぬ所を、探し歩くのは、骨の折れる作業だ。
そして、中古PCショップへ。
店内を見渡す、ノート型パソコンが見当たらない。
店員さんに聞くと、『中古のノート型PCは来週入ってくる』
と言っている。
思わず笑った。
急いでいる時に限って、1台もないなんて…
しかも、お国柄だが、「来週…」っていうのも当てになら
ないだろうし。
■12月13日
宿で朝食。
日本人らしい人を2人見つけたので、パソコンのCDを持って
いないか話しかける。
話したら、台湾人とシンガポール人だった。
2人とも、探していたCDは持っていないということだったが、
話したことがきっかけで、知り合いになった。その後、宿舎内で
会ったり、翌日以降の朝食で会ったり、したら、
「パソコンはどうなった?治ったか?」と話すきっかけになった。
シンガポール人からは、グループで旅しているということで、
他の友達も紹介され、一緒に食事をすることになった。
朝9時、PCショップのオープンと同時に、Rさんを訪ねて、
店を訪れる。
すると、他の店員さんが、「Rは、12時出社だよ」と教えて
くれる。
12時、再びRさんを訪ねる。
「Sorry man, 思ったのが見つからなかったから持ってこれな
かったよ。ごめんな。」
内心、「えー、本当に…」
Rさんは英語のCDを探してくれていたので、「オランダ語
のものでもいいから貸して下さい。まずはネット接続すること
が必要なので、オランダ語のものでも何とかできると思います
ので」と伝える。
すると、「OK. man , じゃあ、17日の月曜日が次の出社日だから、
その日に持ってくるよ。」
「え、月曜日、4日も先じゃないですか…」と思うも、それしか
手だてがないので、「じゃあ、お願いします」とお願いする。
夕方、15時、日本の友人に電話するが、不在。
明朝5時(日本時間13時)に再度電話することに。
宿で、同じ部屋に泊まっているドイツ人と話す。
話が盛り上がって、一緒に街を探索しようということになり
コーヒーショップへ。
アムステルダムのコーヒーショップとは、一般的な喫茶店とは
違って、お酒は出さずに、ドラッグを売っているところ。
せっかく、アムステルダムに来たからということで、一緒に
コーヒーショップに行く。
■12月14日
朝5時に起きて、日本に電話、日本の友人が、CDを入手できるのが
17日月曜日と判明。
何もせずに、17日のRさんからのCDを待ってもいられないので、
できることはないかと考える。
すると、先日、訪れた日本食レストランのオーナーに聞いてみること
を思いつく。
早速、訪ねて行くが、残念ながら、持っていないとのこと。
なかなかCDに出会えない。
帰ってきて、何か出来ることはないかと考えたら、「そうだ、
宿の人に相談してみよう」と思いつく。
早速、宿の人に相談すると、たまたま話しかけたBさんが、
「それは大変じゃないか。明日、家で準備して、僕が持ってきて
あげるよ。明日の16時に別の仕事先まで来てくれ。」
といわれる。
「やったー、これで解決か!」
と思い、1日を終える。
■12月15日
約束通り、16時にBさんの職場へ。
Bさんから、英語版のCDをもらう。
早速の、その職場の調理場みたいなところで、ひとりPCの
復旧作業を行う。
しかし…
一向に、反応しない。
2時間ほど作業をして、Bさんに報告すると、「もうすぐ30分の
休憩だから、ちょっと待ってくれ。休憩時間中に確認しよう。」
と言ってもらう。
一緒に確認してもらうが、結局原因がわからない。
「もしかしたら、機械が壊れているかも…。僕がよく行くお店が
あるから、ここに行って聞いてみるといいよ」と言われ、電話番号
を渡される。お店は、日曜日休みで、月曜日から営業の予定。
■12月16日
パソコンの機械が壊れているかもしれないとのことだったので、
もう一度RさんのPCショップに行ってみる。
すると、Rさんはいなかったけれど、別の店員さんが対応して
くれて、「やっぱり俺達じゃよくわからないな。ここのソニーの
修理センターがあるから、ここに行ってみるといいよ。」と地図
を渡される。
アムステルダムのメインの駅から10駅程電車に乗り、郊外に
位置しているところを教えてもらう。
行ってみると、何とソニーの修理センターはなく、量販店の
修理センターがある。
「おいおい…、違うやんけ。」と思いながらも、修理センター
で相談、結局、故障原因わからずに戻ってくることとなる。
その晩、深夜1時から日本の友人に状況報告の電話。
■12月17日
RさんのいるPCショップへ再び訪問。オランダ語のCDをもらい
に行く。
「Sorry man, 俺のネット接続が壊れちゃったんだよ。どうする
こともできない。ごめんな。」と言われる。
「ネット接続壊れたんですか?」
「電話会社は今日修理に来るっていってるけど、なんせオランダ
のことだからな。本当に今日来るかわかんねえょ」と。
ここまでアクシデントが重なるのも面白くなってくる。
仕方なしに、16時に約束していた日本の友人に電話をかける。
日本の友人は、予定通り、CDの日本語版を入手してくれていて、
インターネットを通じてそのデータを送ってもらう。
「よし、これで治るかもしれない!」
期待に胸ふくらませて、インターネットカフェから宿に帰って、
早速CDを試す。
しかし…
これまで、同じ通り何も起こらない。
途方に暮れていると、同じ部屋のインド人2人と、イスラエル人が
復旧作業を一緒に手伝ってくれることに。
インド人は日本でも有名なコンピュータソフト会社のソフト開発者、
イスラエル人はデザイン事務所を開いているデザイナーということ
だった。
日本人の自分も含め、国籍や、肌の色が違う人間が、協力して自分の
PCを治すために、画面を見ながら、「ああでもない、こうでもない」
と言ってくれている姿を見ると、PCは治っていないけれど、なんだか
妙にうれしくなった。
結局、彼らの力を借りても、PCは治らず、故障の原因もわからな
かった。
■12月18日
ソフトに関してやれることはすべてやったが、結局問題が解決しな
かったので、Bさんに教えてもらったPCショップを訪れる。
探すこと1時間。ショップにたどり着き、パソコンを見せるが、
結局ここでも原因分からず、解決しない。
探している途中に、他のPCショップを3軒程みつけるが、ここで
も原因わからず。
ここまでくると、新しくパソコンを購入することを考える。
今回、日本から持ってきたのは、友人を通じて買った中古だったので、
次は新しいのを買って、保証と日本に帰ってからも使えるものにしよう
と考える。
Rさんにはいろいろとお世話になったので、Rさんのお店で買おう
と思い、ショップへ向かう。
ショップでRさんに事情を話すと、「Hey man, それなら、TAX
フリーショッピングするといいぜ。空港で買いなよ。」と教えて
くれる。
Rさんから買いたかったけれど、予期せぬ出費のため、少しでも
安い方が助かったため、丁寧にお礼を行って空港へ向かう。
しかし、「出国手続きもしないのに、空港では買えないよな。」と思い、
日本の会社に問い合わせて正確な情報を確認すると。
「空港では買えません。しかし、TAXフリーの手続きをしてくれる
市内の店ならOKですよ。」と教えてもらう。
Rさん、親切でいい人なんだけど、ちょっと抜けてるところがある。
この日、前回行った郊外の量販店に再度行くことになり、そこで新しい
PCを購入する。
■12月19日
オランダ語のPCを英語に変換して、さらに日本語を使えるようにする。
ようやく、ネット接続が可能となる。
今回のパソコントラブルは、大変でした。
結局、新しいパソコンを買うことになったのですが、治すために
動いていた時は必死でした。そこで気がついたこと、それは、問題が
起こると、人と話すしかないことです。
自分でできることには限度がある。
だから、人の助けを借りるしかありません。
しかも、問題が起きて、滞在を延ばさざるを得なかったおかげで、
出会った、シンガポール人、台湾人、ドイツ人、インド人、イスラ
エル人がいます。
トラブルのおかげで、この人たちに会うことができました。
むしろ、この人たちに会うためにトラブルがあったのかもしれません。
トラブルが出会いを作ってくれたようです。 (^^)
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